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プロ野球界に再び波紋が広がっている。読売ジャイアンツのベテラン選手・坂本勇人が、2020年から2022年にかけて合計2億4000万円の申告漏れを東京国税局から指摘されていたことが報じられた。申告内容には、料亭やクラブでの飲食代、自主トレーニング費用が含まれていたが、これらが必要経費として認められなかったため、過少申告扱いとなった。
坂本選手はすでに修正申告を行い、過少申告加算税を含む約1億円の追徴税を支払ったとされている。悪質性は認められなかったものの、プロ野球界の看板選手に対する税務トラブルとして、世間の注目は高まっている。
■坂本勇人の申告漏れとその背景
坂本選手が申告していた支出の多くは、知人との飲食や自主トレに関する費用だった。スポーツ選手の場合、こうした支出が収入獲得に直結するか否かが焦点となり、今回は一部が「私的支出」と判断された。これは過去にも芸能人や他のスポーツ選手で見られたパターンであり、業界全体における税務処理の難しさを浮き彫りにしている。
プロ野球選手は個人事業主として活動しているため、経費の計上は自己責任となるケースが多い。税理士の判断や助言に頼る面も強く、判断の齟齬が結果として申告漏れにつながる場合もある。
■高年俸でも逃れられない申告義務
坂本選手のこれまでの年俸推移を見ると、2011年に1億円を突破し、以後も安定して高額年俸を維持。2022〜2024年は6億円、2025年も5億円と依然として球界屈指の高給取りである。これにより、通算年俸は57億円を超える計算となっている。
このような高収入を得ていても、適切な税務申告は当然の義務。申告漏れが明らかになったことで、「納税のプロ意識が足りないのでは」といった批判も一部で見受けられた。
■“けつあな確定申告”再燃の裏にあるネット文化
SNS上では、今回のニュースと同時に“けつあな確定申告”という奇妙なフレーズがトレンド入りを果たした。これは2022年に「文春オンライン」によって報じられた坂本選手の女性スキャンダルに端を発しており、LINEの中で使用されたとされる「けつなあな確定」という表現が語源である。
当時からネット上で強烈な印象を残したこの言葉が、今回の確定申告問題と結び付けられ、皮肉や風刺として再利用されている。「けつあなを確定させたのに確定申告を忘れた」というような投稿が数多く見られ、炎上の火種となっている。
■プロ選手と経費の境界線
坂本選手に限らず、プロスポーツ選手の支出には経費と私的支出の境界があいまいなものが多い。自主トレーニングにかかる宿泊費や施設使用料、サプリメント、栄養指導などは、実際には競技力向上に必要なものだが、明確な証拠がなければ税務署側は経費として認めない場合がある。
実際、プロゴルファーや格闘家などでも、類似の経費否認により申告漏れを指摘された例が多数存在する。坂本の事例は、こうした業界共通の課題を象徴するものと言える。
■スタンドからの“ヤジ”と球団の対応
申告漏れが報じられたタイミングと前後して、坂本選手は開幕から打撃不振に陥っており、スタメンから外される試合も増えている。さらに、「けつあな！」という品のないヤジが球場で飛び交う状況も再燃しており、球団は再び観客への注意喚起を検討しているという。
このような状況下で、坂本選手は成績でも精神的にも厳しい立場に置かれている。ファンからの信頼を取り戻すためにも、まずはグラウンドでの活躍が求められる。
■坂本勇人が進むべき道
今後、坂本選手にとって最も重要なのは、結果を出して信頼を回復することだ。申告漏れや過去のスキャンダルがあっても、フィールド上での活躍が続けばファンの支持は戻る可能性がある。また、メディアやSNSへの誠実な対応も重要であり、自己の行動を省みる機会と捉えれば、再起のチャンスは十分にある。
FAQ
Q1: 坂本勇人の申告漏れは故意の脱税ですか？
A1: いいえ。東京国税局は悪質性を認めず、重加算税も課していません。あくまで経費認定の相違による申告ミスです。
Q2: なぜ“けつあな確定申告”というワードが広まったのですか？
A2: 2022年のLINEスキャンダルで坂本選手が使った「けつなあな確定」という表現が元で、今回の申告報道に関連してネット上で再流行しました。
Q3: 他の選手も同様の税務トラブルがありますか？
A3: はい。プロ選手や芸能人などの高所得者は経費計上の複雑さから、税務署と見解が食い違い、申告ミスに発展するケースが見られます。
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